
これまでの道の駅は「来てもらってなんぼ」という考え方が主流でした。しかし、少子高齢化が進み、道の駅の数も増え続ける中で、競争が激化しつつあります。こうした状況では、単に来訪者を増やすのではなく、地域とのつながりを維持しながら関係人口を増やすことが重要です。

道の駅のウェブサイトとEC化の必要性
現在、多くの道の駅には公式ウェブサイトがありますが、情報量が少なく更新頻度も低いため、ユーザーが求める情報にすぐにアクセスできないケースが目立ちます。そこで、ウェブサイトをリニューアルし、通販機能を持たせることを推奨します。
予算の都合でフルリニューアルが難しい場合でも、基本機能を無料で利用できるECサイトのプラットフォームを活用すれば、比較的簡単に通販を開始できます。これにより、遠方の顧客にも商品を届けることが可能となります。
地元資源を活かしたオリジナル商品の開発
地域の農家と連携し、地元レストランや食品工場と協力することで、道の駅ならではのオリジナル商品を生み出すことができます。すでに加工施設を持ち、自社製品を開発している道の駅も存在しますが、そうでない場合でも、地域の事業者と連携することで新たな商品開発が可能です。
また、SNSを活用することで、道の駅自ら情報発信を行い、地域の魅力や商品の販促を強化できます。これにより、地域全体を巻き込んで経済を回していくことができます。
「移動道の駅」で地域サービスの拡充
道の駅に来てもらうことだけを考えるのではなく、
- 通販 で商品を販売する
- 高齢者向けに 「移動道の駅」 を展開し、地域の消費者の元へ商品を届ける
といった新たな取り組みも必要です。
この考え方を体系化したのが 「6・2・2の法則」 です。
- 6(店舗運営)
従来の店舗での対面販売を継続 - 2(通販)
ECサイトを活用したオンライン販売を強化 - 2(移動スーパー)
移動販売車を活用し、高齢者や遠方の顧客へ商品を届ける
この仕組みを導入することで、道の駅に足を運べない人々にもサービスを提供できるようになり、地域全体の利便性が向上します。また、売上の増加だけでなく、地域の活性化にも寄与することが可能です。
道の駅が持つポテンシャルを最大限に活かし、新たな経営戦略を取り入れることで、持続可能な成長を実現していきましょう。
道の駅の経営改革やEC導入に関するご相談は、ぜひ当社までお問い合わせください。