成功している道の駅の共通点

成功している道の駅の共通点

■「競争」から「連携」へ――道の駅の新しい時代を語る講演会

先日、道の駅の駅長さんたちが集まる団体の勉強会で講演をさせていただきました。
お話させていただいたテーマは、「道の駅は競争するのではなく、連携する時代がやってきた」ということです。

道の駅制度が誕生した30年前、道の駅はひとつの地域を元気にする拠点として注目を浴びました。しかし、時代が進み、観光客や地元住民のニーズが多様化する中で、今や単独での発展ではなく、複数の道の駅が立地や規模に応じた役割を分担し、連携し合うことが求められるようになっています。

今回の講演では、この「道の駅連携」の重要性について3つのパートに分けてお話ししました。それぞれのパートの概要をご紹介します。

①道の駅から地域に送客し、地域全体を活性化する

地域の玄関口としての役割

道の駅は、地域の魅力を伝える“玄関口”としての役割が大きいです。ただ商品を売る場所ではなく、観光客を地域へ送り出す起点となり、地域全体の活性化を促すことが可能です。
例えば、道の駅で地域の観光地やイベント情報を積極的に発信することで、地元のお店や観光地への送客を図る取り組みが効果を上げています。

②道の駅同士が連携し合う重要性

「点」ではなく「線」を作る戦略

道の駅同士が手を組むことで、地域間の観光ルートが生まれ、訪問者に「周遊」の楽しみを提供することができます。一つひとつの道の駅が「点」として存在するのではなく、周辺地域をつなぐ「線」としての連携が鍵になります。
自治体の立地と財政状況によって道の駅の規模も変わってきますので、規模の大きな道の駅が県外から集客して、中規模から小規模の道の駅へ送客する仕組みを県単位でつくれるといいと思っています。この連携が有事の時には救援物資の流通機能としても活かされることも想定しています。

③女性駅長会の発足をお手伝いした事例

新たな連携スタイルの可能性

私たちは、道の駅の女性駅長さんたちが中心となって活動する「女性駅長会」の発足をお手伝いしました。この会は、道の駅同士が協力し合う新たなモデルケースです。女性ならではの視点で地域資源を活かした企画を提案し、地域に新たな魅力を生み出しています。

地域の未来をつなぐ、道の駅の可能性

今回の講演を通して伝えたかったのは、道の駅が「地域の成長ハブ」として進化し続ける可能性です。競争ではなく連携を意識した取り組みこそが、地域の未来を切り開く鍵となります。

私たちは、これからも全国の道の駅がつながり、地域全体を元気にするお手伝いをしていきます。自治体や道の駅関係者の皆さま、ぜひお気軽にご相談ください!

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